優しいバス
雨上がりの朝
始発のバスに乗り込むと 運転手さんは
タオルを持ってバスの外に出て行きました。
発車時刻まであと少し
車窓から運転手さんを目で追うと
濡れた停留所のベンチを テキパキと拭いていました。
此処は お年寄りの多い街
バスを待つお客さん以外にもベンチで一休みしていることを知っているから
自然乾燥よりも 綺麗に拭いていたのでしょう。
拭き終わると 少し離れた他の停留所にあるベンチも丁寧に拭いている
発車時刻が近づき 急ぎ足でバスに戻る運転手さん
停留所には荷物カートと赤ちゃんを抱っこしたママが バスに乗るところでした。
運転手さんは濡れたタオルを持ち替え、ヒョイとママの荷物カートを持ち上げ
降りる停留所を聞いて 支払いを済ませてあげた。バスの入り口は広いけれど 出口は人も多いし 赤ちゃんを抱えてカートを持っては 大変だから…
降りる時も 広い乗車口を勧めていた
なんて 気遣いの人なのだろう。。
定刻になりバスが発車するときも カーブを曲がる時も乗客へのアナウンスは欠かさない。
対向車から 同じ会社のバスの運転手さんは 笑顔で手を上げていました。
あの笑顔で 私の乗るバスの運転手さんのお人柄が証明されている気がします。
ママと赤ちゃんが降りる時も
運転手さんは気にかけておられ、
周りの乗客も 手を貸す準備をしていた
私も気づいたら お尻を半分持ち上げていた
停車すると 停留所で先頭にいた 男性客が ママの荷物カートに気づき 降ろしてあげていた。
瞬時にとった紳士な振る舞い この方も素敵だ〜
ママは 何度もお礼を言っていた
運転手さんも手助けした紳士にお礼を言っていた
そんな様子を見守っていたバスの中は
朝から あたたかい空気に溢れていました。
安全に 定刻通りに 目的地へ連れて行ってくれるだけでなく
優しいバスに乗れた日でした。
みなさん ありがとう
Smileworks × lab.
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